三話以上見たものだけ夏からの続き物は触れず
「少女終末旅行」「宝石の国」と言ったポストアポカリプス系から始まり「魔法使いの嫁」や「このはな綺憚」そして「キノの旅」と、今の社会から一歩離れた「脱俗世もの」と総称すべきようなアニメが話題を呼んだクールだった。
「脱俗世もの」の特徴は「ありのままを見せる」という点だろう。
魔法使いの嫁が「世界の美しさを知る物語」と自称したように、社会や文明によって作られた眼鏡を外してありのままの世界を見ると言うことが共通項として存在していた。
ある程度現代文明に則して作られる「萌え系日常もの」や理想の世の中に転生し直す(あるいは転生し損ねる)「異世界転生もの」とは異なるジャンルとして流行するのかもしれない。
一方アクションやストーリーを重視した作品はあまり良作はなく、どちらかと言えばそちらが見たかった自分として物足りない感があったのは否めない。
「宝石の国」はアクションシーンが話題になってたが、流体を用いた戦法や宝石側の慢心→油断付かれて破損と言う戦略性のなさは最後まで好きになれなかった。
例によって二期ものも多かったが一期を上回って面白かったのは「ラブライブサンシャイン」ぐらいだった。
しかしサンシャイン二期もかなり怪しい点が多かった。
「奇跡ではなく自分達の手で輝いてみせる」と言うテーマは面白いと思ったが、その具体的手段がずさんだったと言わざるを得ない。
特に三話はひどく、根性論と謎パワーで問題を解決してしまったのはテーマの否定とも見てとれた。
一期は最終回で謎展開があまりにも謎だったが二期最終回はそうならないことを祈る。
意見が別れるところだろうが個人的にはかなり不作のクールにだった。
もう少しパンチの効いた作品の登場を待つ。
ダイナミックコードはパンチではなく劇物なのでもう二度と現れなくていい。
冬アニメは宇宙よりも遠い場所にはわりと期待してる。
早くゼノグラシアアピらせてくれ頼む。