※この記事では「宇宙世紀」と明確に繋がっていないガンダム作品群を便宜上「アナザーガンダム」と呼称しています。
「∀ガンダム」と「Gのレコンギスタ」については宇宙世紀との繋がりが物語上で明らかになっているため「アナザーガンダム」ではない作品とします。
また、この記事では映像化された作品のみを取り上げるつもりです。
書籍設定と混同していたり、誤用誤読などありましたらご指摘ください。
「水星の魔女」プロローグを見た時、新しいガンダムとして「ニュータイプ」論の新たな可能性を見せてくれる作品だと感じずにはいられませんでした。
今作のガンダムは「宇宙という環境に適応する」ための技術「GUND-FORMAT」を採用したモビルスーツという設定です。
簡単に言えばサイボーグ技術のすごい番ってことですね。
一方「ニュータイプ」という概念は宇宙世紀を舞台にするガンダム作品では最も重要かつ特異なキーワードの一つです。
要するに言葉を交わさずとも意識を他者と共有することができる人々の総称を指します。
簡単に言えばテレパシーのすごい版を使える人々ってことです。
似たような性質を持つ人々自体はアナザーガンダム作品でもしょっちゅう出て来ます。
しかし、ニュータイプというのは「宇宙という環境に適応しなければならない」ために「新しく生まれた人類」であり、同様の経緯で生まれた人類は、アナザーガンダムでは21世紀のファーストガンダムである「ガンダムSEED」以外存在してなかったかと思います。
誤解を恐れずに言うとニュータイプと言う概念で重要なことは「宇宙という環境に適応する」ことを起源とするものである。
とするならば、「水星の魔女」が打ち出した「GUND-FORMAT」という「宇宙という環境に適応」するための「技術」は、「ニュータイプ」論に新たなアプローチを投げかけ令和のファーストガンダムになろうとしているのではないでしょうか。
これから「GUND-FORMAT」を中心に地球と宇宙を二分する戦争が始まるんだぁ…!
プロローグとは別アニメなのかってくらい濃厚な学園ドラマが始まり僕の考察が全て妄想だったことが判明しました。
それはそれで面白いんだけどぉ……なんか思ってたのと違うんだけどぉ……。
とはいえ体制派が宇宙側で反体制側である地球側は宇宙側に恨みを持っているところは今までと逆にしつつ構造は既存作品とはそのままですし、新しいことをやりつつ「ガンダムらしさ」を大事にしたいというメッセージだと感じました。
まだまだ2話ですし設定も開示されていないことが多いはずなので本当に「令和のファーストガンダム」となってもらいたいです。