最近ポケモンカードを買いましたらその弾のトップレアが出ました。
ありがとう、ポケモンカードゲーム…… pic.twitter.com/a40m01PmhJ
— にょっき (@nkk4124) September 24, 2021
残念ながらそこまでコレクターではないのでカードショップに売却し、シングルカードの購入に充てました。
さて最近(でもないけど)転売が問題視されている。
とはいえ高校生たちが行った購入した商品をフリマアプリやオークションサイトに流して販売したのではなく、事前に購入希望者を募り、その商品だけを購入して販売するという形を取った。
これを本人たちは「代行」と呼んだのが、棘のタイトルからわかる通り、周りからは「転売」と呼ばれてしまった。
問題としては、
・定価以上の値段で購入のやり取りをした
・投機目的で来場する客が増加し、場の秩序を保つことが困難になる(ex.徹夜問題)
・18歳以下なのに18歳以上の商品を購入している
の三つだろう。
コミケは大小様々な問題を抱えているイベントであり、運営の謝罪でも述べられているように多くの人々によって支えられている場である。
微妙なバランスで成立してるからこそ、場の秩序を乱しかねない行為がここまで大きな運動になった。
ただ、従来の転売が抱えていた問題に対して解決案をだしたことは評価すべきだと思う。
従来の転売だと、メーカー側が設定した定価よりも高額で販売できると予想した第三者(≒転売ヤー)が商品を買い占める事態がおきてしまった。
買い占めにより市場への流通量が減ってしまい、需給による価格設定が上手く働くなり、購入者側が不利な立場にならざるを得なくなる。
転売行為が問題視されるのはこういった状況が発生するからだが、購入者を事前に募るというスタイルは買占めによって商品の市場流通を阻害するといったことがない。
定価以上の取引になった経緯(会場限定などといって価格を釣り上げたのではないか?)とか、売り上げと利益の差が5000円くらいしかない(コミケに行った18歳以上の他人とやらに対して報酬はどれだけ支払ったのか?)とか疑惑を向ければまだまだある。
しかし、今回の高校生たちの代行を転売として叩くことには待ったをかけたい。
コミックマーケットとは作成したものを売買するだけの場ではなく、人と人の交流の場でもある。
そこに経済の原理のみで参入することに抵抗感があるのもわかる。
ただ、コミックマーケットの理念として、「法令と最小限にとどめた運営ルールに違反しない限り、一人でも多くの参加者を受け入れ」なければならないはずだ。
自身の行動原理と違うだけで、特定の理念を排除するのはコミケの理念に反する行為である。
冒頭にした僕の行為も一部のユーザーにとっては好ましくない行為だろう。
パチンコ感覚で購入する人間が増価し、本当に必要としているプレイヤーが購入できなくなると言う人もいるだろう。
しかし、そういったランダム性があるのもまたトレーディングカードゲームの醍醐味である。
どちらが本当に必要としているかを比較することは当然出来ない。
どのようなコンテンツも楽しみかたは多様であり、コンテンツの参加者はその多様性を認め守っていかなくてはいけないのではないだろうか。
今回の一件により、コミケは投機対象としての注目を浴びてしまった。
法令や運営ルールを守らない投機目的の参加者を呼び込んでしまったのかもしれない。
だからと言ってただ燃やすのではなく、どうすれば高校生たちが今後もコミケに参加していけるのか、運営サークル一般に限らずすべての参加者たちは考え続ける必要があるだろう。